神奈川の中小企業が、AI・DX人材を「実質2割の負担」で迎える方法
こんにちは。プロダクト責任者の宮田です。
今日は補助金の話です。しかも、私自身がこの制度でいう「副業・兼業人材」そのものという立場から書きます。
別の会社ではマーケティング、事業計画、営業までを一通り見ており、リンクアンドベースではプロダクト責任者を務めています。そこで積み上げた知見とノウハウを土台に、プロダクトを設計から実装まで自分で作っています。
AIで何か効率化したい。でも社内に詳しい人がいない。かといって、そのために人を採る余裕もない。
この3つが同時に来ると、たいてい話がそこで止まります。神奈川県内の会社なら、ここを動かすのに使える制度があります。県の副業・兼業人材活用補助金です。
どんな制度か
ざっくり言うと、よその会社で働いているプロを週1日だけ借りてくるための補助金です。その報酬の8割を県が出してくれます。上限は50万円。
採用ではないので、給与も社会保険も発生しません。契約は業務委託です。月に何回かオンラインで相談に乗ってもらう、くらいの関わり方が想定されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 補助率 | 補助対象経費の8割以内 |
| 上限額 | 50万円 |
| 対象者 | 神奈川県内の中小企業者 |
| 対象経費 | 人材紹介会社への紹介手数料/副業・兼業人材への報酬 など |
| 受付期間 | 2026年5月1日〜12月28日 |
| 必須条件 | 神奈川県プロ人材活用センターの支援を受けること |
数字はすべて公式の公募情報です。→ 神奈川県副業・兼業人材活用補助金 公募(神奈川産業振興センター)/神奈川県プロ人材活用センター ※2026年8月1日時点
実際、いくら払うのか
数字で見たほうが早いです。月10万円で半年、相談相手として来てもらうとします。
半年で12万円、月あたり2万円です。
もちろん、月10万円でどんな人が来てくれるかは相手次第です。ただ週1日程度の関わりなら、この水準で受ける人はいます。
ここで引っかかる会社が多い
この補助金、自分で見つけてきた人と契約しても対象になりません。
神奈川県プロ人材活用センターという県の窓口があって、そこの支援を受けた上で人を迎えることが条件になっています。知り合いのエンジニアに声をかけて、話がまとまってから補助金の存在を知った、というパターンだと手遅れです。
人と出会うルートは、公式に2つ示されています。
- 民間の人材紹介会社を通す
- 大企業の副業・兼業制度を使う
申請書は、業務委託契約を結ぶ10日前までに出す必要があります。人が決まって、さあ契約書を交わそう、というタイミングではもう遅い。ここが一番きついところです。
あと、過去にこのセンターの支援を受けて副業人材を活用した会社は対象外です。実質1回きりと思っておいたほうがいいです。
申請の流れ
- まずセンターに電話する神奈川県プロ人材活用センター(045-633-5008/平日9〜17時)。自社の困りごとを話すと、どんな人が合いそうかを一緒に整理してくれます。
- 人と会う人材紹介会社の紹介、または大企業の副業制度を通じて候補者と会います。
- 契約の10日前までに申請書を出すここだけは絶対に外せません。契約日から逆算してスケジュールを引いてください。
- 契約して、始める報酬を払って、実績を報告して、補助金を受け取ります。
で、何を任せるか
ここからは制度の話ではなく、来る側としての話です。
「AIで何かやって」が一番もったいない
半年経って、勉強会を2回やって終わり。これが典型的な失敗です。
週に数時間しか関われない人に、テーマ設定まで任せるとこうなります。何をやるかは、来てもらう前に決めておいたほうがいい。決められないなら、それを決めること自体を最初の仕事にするべきです。
問い合わせ対応から始めるのが手堅い
同じ質問に電話とメールで何度も答えている。心当たりがあるなら、そこが一番早いです。
宣伝みたいで恐縮ですが、このサイトにもAIチャットボットを置いています。右下のボタンから触れます。人に勧める前に自分のところで試したかったので。
置いてみて分かったのは、時間が浮くことよりもどのページで何を聞かれたかが残ることのほうが大きい、という点でした。次に何を直せばいいかが、勘ではなくデータで決まります。
紙・FAX・電話は、1つだけ選ぶ
全部いっぺんにやろうとすると、まず止まります。受注のFAXだけ。日報だけ。1つに絞る。
半年で1つ終われば十分だと思います。終わったという事実があると、次の話が社内で通りやすくなります。
「作らなくていい」と言える人を選ぶ
これは任せ方ではなく、選び方の話です。
既存のサービスで足りるなら、作らないほうが安いし早い。それを正直に言う人かどうかは、最初の面談で聞けばだいたい分かります。作る前提でしか話さない相手だと、たぶん高くつきます。
まとめ
- 神奈川県内の中小企業なら、副業・兼業人材の報酬が8割・上限50万円まで補助される
- 県プロ人材活用センターを通すのが条件。自分で見つけた人はダメ
- 申請は契約の10日前まで。ここを外すと使えない
- 受付は2026年12月28日まで
- 任せるテーマは1つに絞る
細かい条件は公募要領を読んでもはっきりしない部分があるので、迷ったら窓口に電話するのが早いです。045-633-5008、平日9時から17時まで。
何を任せればいいか、から相談できます
制度が使えそうか見当をつけたい。
そもそもうちの業務でAIが効くのか知りたい。
その段階のご相談で構いません。横浜の会社なので、近ければ伺います。
本記事は2026年8月1日時点で公開されている情報をもとにまとめています。補助率・上限額・対象要件・受付期間は変更される場合があります。申請の可否や詳細な条件は、必ず神奈川県プロ人材活用センター(045-633-5008)または公募要領でご確認ください。