補助金

神奈川の中小企業が、AI・DX人材を「実質2割の負担」で迎える方法

2026年8月1日 公開 ・ 文:宮田 新(プロダクト責任者)

こんにちは。プロダクト責任者の宮田です。

今日は補助金の話です。しかも、私自身がこの制度でいう「副業・兼業人材」そのものという立場から書きます。

別の会社ではマーケティング、事業計画、営業までを一通り見ており、リンクアンドベースではプロダクト責任者を務めています。そこで積み上げた知見とノウハウを土台に、プロダクトを設計から実装まで自分で作っています。

AIで何か効率化したい。でも社内に詳しい人がいない。かといって、そのために人を採る余裕もない。

この3つが同時に来ると、たいてい話がそこで止まります。神奈川県内の会社なら、ここを動かすのに使える制度があります。県の副業・兼業人材活用補助金です。

どんな制度か

ざっくり言うと、よその会社で働いているプロを週1日だけ借りてくるための補助金です。その報酬の8割を県が出してくれます。上限は50万円。

採用ではないので、給与も社会保険も発生しません。契約は業務委託です。月に何回かオンラインで相談に乗ってもらう、くらいの関わり方が想定されています。

項目内容
補助率補助対象経費の8割以内
上限額50万円
対象者神奈川県内の中小企業者
対象経費人材紹介会社への紹介手数料/副業・兼業人材への報酬 など
受付期間2026年5月1日〜12月28日
必須条件神奈川県プロ人材活用センターの支援を受けること

実際、いくら払うのか

数字で見たほうが早いです。月10万円で半年、相談相手として来てもらうとします。

月10万円 × 6か月 の場合
支払う報酬の総額60万円
補助(8割・上限50万円)▲48万円
自社の実負担12万円

半年で12万円、月あたり2万円です。

もちろん、月10万円でどんな人が来てくれるかは相手次第です。ただ週1日程度の関わりなら、この水準で受ける人はいます。

ここで引っかかる会社が多い

この補助金、自分で見つけてきた人と契約しても対象になりません。

神奈川県プロ人材活用センターという県の窓口があって、そこの支援を受けた上で人を迎えることが条件になっています。知り合いのエンジニアに声をかけて、話がまとまってから補助金の存在を知った、というパターンだと手遅れです。

人と出会うルートは、公式に2つ示されています。

⚠ そして、契約の10日前まで

申請書は、業務委託契約を結ぶ10日前までに出す必要があります。人が決まって、さあ契約書を交わそう、というタイミングではもう遅い。ここが一番きついところです。

あと、過去にこのセンターの支援を受けて副業人材を活用した会社は対象外です。実質1回きりと思っておいたほうがいいです。

申請の流れ

  1. まずセンターに電話する神奈川県プロ人材活用センター(045-633-5008/平日9〜17時)。自社の困りごとを話すと、どんな人が合いそうかを一緒に整理してくれます。
  2. 人と会う人材紹介会社の紹介、または大企業の副業制度を通じて候補者と会います。
  3. 契約の10日前までに申請書を出すここだけは絶対に外せません。契約日から逆算してスケジュールを引いてください。
  4. 契約して、始める報酬を払って、実績を報告して、補助金を受け取ります。

で、何を任せるか

ここからは制度の話ではなく、来る側としての話です。

「AIで何かやって」が一番もったいない

半年経って、勉強会を2回やって終わり。これが典型的な失敗です。

週に数時間しか関われない人に、テーマ設定まで任せるとこうなります。何をやるかは、来てもらう前に決めておいたほうがいい。決められないなら、それを決めること自体を最初の仕事にするべきです。

問い合わせ対応から始めるのが手堅い

同じ質問に電話とメールで何度も答えている。心当たりがあるなら、そこが一番早いです。

宣伝みたいで恐縮ですが、このサイトにもAIチャットボットを置いています。右下のボタンから触れます。人に勧める前に自分のところで試したかったので。

置いてみて分かったのは、時間が浮くことよりもどのページで何を聞かれたかが残ることのほうが大きい、という点でした。次に何を直せばいいかが、勘ではなくデータで決まります。

紙・FAX・電話は、1つだけ選ぶ

全部いっぺんにやろうとすると、まず止まります。受注のFAXだけ。日報だけ。1つに絞る。

半年で1つ終われば十分だと思います。終わったという事実があると、次の話が社内で通りやすくなります。

「作らなくていい」と言える人を選ぶ

これは任せ方ではなく、選び方の話です。

既存のサービスで足りるなら、作らないほうが安いし早い。それを正直に言う人かどうかは、最初の面談で聞けばだいたい分かります。作る前提でしか話さない相手だと、たぶん高くつきます。

まとめ

細かい条件は公募要領を読んでもはっきりしない部分があるので、迷ったら窓口に電話するのが早いです。045-633-5008、平日9時から17時まで。

宮田 新
株式会社リンクアンドベース プロダクト責任者。別会社でマーケティング・事業計画・営業までを一貫して担当し、そこで培った知見とノウハウをもとに、AIを使った業務改善の設計と実装を手がけています。

何を任せればいいか、から相談できます

制度が使えそうか見当をつけたい。
そもそもうちの業務でAIが効くのか知りたい。
その段階のご相談で構いません。横浜の会社なので、近ければ伺います。

無料で相談する
出典

本記事は2026年8月1日時点で公開されている情報をもとにまとめています。補助率・上限額・対象要件・受付期間は変更される場合があります。申請の可否や詳細な条件は、必ず神奈川県プロ人材活用センター(045-633-5008)または公募要領でご確認ください。